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お役立ちコラム

【外国人向け】日本で賃貸契約するときの初期費用まとめ【敷金・礼金・保証会社って何?】

1. はじめに:日本の賃貸ってお金かかりすぎ!?

日本で部屋を借りようとすると、海外と比べて「えっ、こんなに!?」と驚くほどの初期費用がかかります。
特に外国人にとっては、聞き慣れない費用や制度に戸惑うことも多いでしょう。

日本の賃貸契約で必要な初期費用を外国人向けにわかりやすく解説。敷金・礼金・保証会社・節約術までしっかりカバー!初めての部屋探しでも安心。

正直日本人ですら悩みがちな賃貸の手続き・・・。

外国から来た人からしたらきっともっと大変でしょう。

この記事では、日本の賃貸における初期費用の内訳と、外国人が気をつけるべきポイント、そして少しでも節約するためのコツを詳しく解説します。

これから日本で新生活を始めようとする方にとって、実用的な情報をまとめました。

 

2. 初期費用の内訳まとめ

日本の賃貸契約では、家賃以外にも多くの費用がかかります。以下は主な項目とその意味、相場です。

項目 説明 相場
敷金 退去時の修繕や清掃費として使われる預かり金。条件を満たせば一部返金される 家賃1〜2ヶ月分
礼金 大家さんへの“お礼”として支払う費用。返金されない 家賃1〜2ヶ月分
仲介手数料 物件を紹介してくれた不動産会社への報酬 家賃1ヶ月+消費税
保証会社利用料 保証人の代わりに利用する会社の費用 家賃0.5〜1ヶ月分
火災保険料 契約時に加入必須。万が一の火災や事故に備える 年間1〜2万円
前家賃 契約初月の日割りまたは翌月分の家賃 月初なら1ヶ月分程度

これらをすべて合計すると、初期費用は家賃の4〜6ヶ月分にのぼることも珍しくありません。たとえば、家賃が7万円の物件なら初期費用が30万円を超えることもあります。

 

3. 外国人がとくに困りやすいポイント

● 礼金ってなに?文化の違いがハードルに

礼金(れいきん)は、日本独特の文化です。契約時に大家さんに支払う“お礼”の意味を持ち、返金されません。

これは多くの外国人にとっては非常に不思議な制度です。最近では「礼金ゼロ」の物件も増えてきており、外国人に人気があります。

● 保証人制度とその代替手段

日本では、賃貸契約の際に「日本に住んでいる保証人」が必要とされることが多いです。保証人は、借主が家賃を払えない場合などに責任を負います。しかし、来日したばかりの外国人が保証人を確保するのは現実的ではありません。

このため、多くの外国人は「保証会社」を利用します。保証会社は、万が一家賃が支払えなくなったときに大家に代わって支払いを行う会社です。費用は発生しますが、外国人でも比較的利用しやすい仕組みとなっています。

● 日本語の契約書が読めない

賃貸契約書は基本的に日本語で書かれており、専門用語も多く、機械翻訳だけでは理解が難しいことがあります。内容をよく理解せずに署名してしまうと、後々トラブルになる可能性も。

英語やベトナム語、中国語などで対応可能な不動産会社を選ぶことが、安心して契約するためのカギです。

 

4. 初期費用を節約するコツ

初期費用は大きな出費となるため、少しでも抑えたいところ。以下は、外国人でもできる節約の工夫です。

  • 「礼金なし」物件を選ぶ("Zero Reikin" などの表示が目印)
  • 仲介手数料が半額または無料の不動産会社を選ぶ
  • 家具・家電付きの物件を選べば、引っ越し費用も削減可能
  • シェアハウスは家賃が安く、光熱費込みのところも多い
  • 季節キャンペーンや短期契約割引などを利用する

物件によっては、初月家賃無料や契約手数料割引などのプロモーションがあることも。物件情報サイトや不動産会社のWebページをこまめにチェックしましょう。

 

5. 初期費用の準備方法(来日前・来日後)

● 海外送金や持ち込みに注意

日本の不動産では、クレジットカード払いができない場合も多く、現金の準備が重要になります。海外から日本への送金には日数がかかることがあり、手数料や為替レートにも注意が必要です。

入国前に日本の銀行口座がない場合は、まず現金を持ち込んでおき、早めに銀行口座開設を行うことをおすすめします。

● 日本での銀行口座開設の流れ

日本で賃貸契約を結んだり、生活費を管理したりするためには、銀行口座の開設が不可欠です。以下は一般的な開設の流れです:

  1. 居住地の役所で住民登録を行い、「住民票」を取得する
  2. 在留カードと「住民票」を持参し、銀行窓口で申請
  3. 窓口での手続き後、キャッシュカードが1〜2週間以内に郵送される

必要書類は主に:

  • 在留カード
  • 住民票(発行3か月以内)
  • 電話番号(連絡可能な携帯番号)

銀行によっては、本人確認のため日本語の会話を求められることもあるため、可能であれば日本語対応可能な人と一緒に行くと安心です。

● 留学生・技能実習生は寮という選択肢も

学校や企業が提供する寮は、初期費用が大幅に抑えられることが多く、家具付き・Wi-Fi完備・食事付きの場合もあります。シェアハウス同様、プライバシーに配慮しつつ、コストを抑えて暮らせる良い選択肢です。

 

6. まとめ

日本の賃貸契約には、他国にはない独特なルールや費用が数多く存在します。とくに初めて日本で暮らす外国人にとって、初期費用の高さや制度の複雑さは大きな壁となるかもしれません。

しかし、事前に知識を持っていれば、余計な費用を抑えることができます。また、英語やベトナム語、中国語対応の不動産会社を選ぶことで、契約時の不安も軽減されます。

分からないことがあれば、自治体の外国人支援窓口や無料相談サービスを活用しましょう。安心して新生活をスタートできるよう、準備をしっかり整えてください。

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